
スピンのかけ方と、かかる条件を知りたい…。
こんな悩みに答えます。
この記事では、合計470万回以上再生されている人気のスピンレッスン動画4本をすべて視聴・分析し、「かかる前提条件→スピンの2大条件→ライ別の判断→スイングを変えない初級テク」の順に1記事へ整理しました。
てらゆーさんの「打ち方の前に道具」という身も蓋もない真実から、石川遼プロの「フェースに乗せる」の正体まで。スピンがかからない原因の大半は、打ち方以外にあることが分かる構成です。
- スピンは打ち方の前に道具(溝の効いたウェッジ×スピン系ボール)と条件が最優先。ここを揃えずに打ち方だけ練習しても無理(てらゆー)
- かかる条件は2つ。①ボールとフェースの間に芝が挟まらないライ②フェースとボールが接している時間を長くする=「乗せる」(石川遼)
- フェースを開く・カットに振る・速く振るは必須条件ではない(石川遼)
- スイングを変えないなら「芯よりトウ寄りに当てる×フェースは時計の1時×ヘッドを最後まで遅らせる」(堀川)
💡 結論:スピンは「条件が9割」。打ち方は最後の仕上げ
4本の動画に共通する大前提から。
てらゆーさんは開口一番こう言います。「打ち方でスピンをかけられると思ったら、それは間違い。一番大事なのは道具」。スピンのかかりやすいサンドウェッジとボールを使わなければ、どんな打ち方をしてもかかりません。堀川さんも「フェースに芝がついていたら絶対かからない」と、溝の状態まで念を押します。
そのうえで、スピンがかかる仕組みは石川遼プロの整理が明快です。
①ボールとフェースの間に芝が挟まらないライであること
②ボールの飛んでいく軌道とヘッドの抜ける軌道を揃えて、フェースとボールが接する時間を長くすること(=「フェースに乗せる」の正体)
かからなかったときの原因は、必ずこのどちらか。
つまり「フェースを開いて」「カットに振って」「速く振って」は必須ではない——ここが多くの人の勘違いです。ここから4本の動画で、条件の整え方から打ち方まで順番に見ていきます。
🔍️ 今回まとめた人気動画4本の比較表
動画名をタップすると、その解説セクションにジャンプできます。
| 動画 | コーチ | 再生回数 | ひとことで言うと | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| ① 激スピンのやり方 | てらゆー(Tera-You-Golf) | 203万回 | 道具と条件が最優先+加速して打つ | 全体像を知りたい人 |
| ② 憧れの"キュキュッ" | 石川遼(ALBA TV) | 98万回 | 「フェースに乗せる」の正体 | 理屈で理解したい人 |
| ③ ライ別のスピン判断 | 芹澤信雄(UUUM GOLF) | 139万回 | かかるライ・かからないライ | コースで使いたい人 |
| ④ スイングを変えない初級編 | 堀川未来夢(ツアープロ) | 39万回 | トウ寄り×1時×ヘッドを遅らせる | 簡単に始めたい人 |
※再生回数は2026年7月時点の数値です。
📺️ 動画①:激スピンのやり方。まず道具、次に条件、最後に打ち方(てらゆー)
1本目は203万回再生の決定版。「打ち方より先に揃えるもの」から話が始まる、誠実なレッスンです。
- 最優先は道具:スピンのかかりやすいサンドウェッジと、スピン系ボール。これ無しでは打ち方だけでは無理
- 次に状況:ライはフェアウェイ、グリーンは受けていて(上り傾斜)柔らかいこと。条件が揃わなければかからない
- 最後に打ち方:フェースを45度ほど開き、ハンドファースト、ボールはやや右寄り、左足体重7割。左足体重のぶんクラブは鋭角に上がり、ボールに鋭角に入る
打ち方の核心は「できるだけ小さいバックスイングから、加速して打つ」。ゆっくり当てるとスピンはかかりません。さらに当たる瞬間に手の位置を少し上げるようにすると、刃が刺さらず抜けが良くなってスピンが増します。
「中上級者向け」「基本のアプローチが綺麗に打てることが前提」という位置づけも正直で、基本から固めたい方はアプローチの打ち方と練習法から始めるのがおすすめです。
📺️ 動画②:「フェースに乗せる」の正体(石川遼)
2本目は石川遼プロ。プロがよく使う「フェースにボールを乗せる」という感覚表現を、理屈で解体してくれる貴重な回です。
実際にはボールがフェースに乗ることはありません。その正体は——
ヘッドが下に潜りすぎても、インに早く抜けても、ボールとフェースの接触時間は短くなる。飛んでいくボールをヘッドが追いかけるように抜けると、接触時間が長くなり——これが「乗った」と感じる瞬間で、スピンが最大になる。
だから石川プロは断言します。「フェースを開く・アウトサイドインに振る・ヘッドスピードを上げる、は条件ではない」。開かずに乗せられる人のほうが、スピンは多くかけられる。
練習法は「企業秘密」と笑いながら公開してくれた、インパクト〜フォローだけの動きでボールをフェースで運び、自分でキャッチできるくらいの「乗せる」感覚づくり。数ヤードで良いので、アプローチ練習場で取り入れる価値があります。
📺️ 動画③:かかるライ・かからないライの見極め(芹澤信雄)
3本目は芹澤信雄プロ。スピンの原理を「水をフェースで切る」イメージで示したうえで、コースの様々なライでかかるか・かからないかを判断する目を養ってくれます。
基本の打ち方は、左足体重・ハンドファースト・左腕とシャフトが一直線。ヘッドから上げるように始動し、上からフェースを入れて、フェースローテーションせずに低く抜く。すくい上げて被せるとスピンは消えます。
そして本題のライ判断。
- 順目のフェアウェイ:クリーンに打てるので確実にかかる
- 沈んだラフ:芝がボールとフェースの間に入る分だけかからない。どれだけ挟まるかを見て判断
- ベアグラウンド(裸地):見た目は難しいが、実は直接コンタクトできるのでかかる。ボール1個右に置いて上から
- 左足上がり:傾斜なりに打てば球が上がって止まる。スピンで止めようとしなくていい
- 左足下がり:鋭角に入れてラインに沿って滑らす。左に体重を乗せたまま。角度が崩れるとシャンク注意
締めの言葉が本質です。「ちゃんとクリーンショットできれば、どんなライからでもある程度スピンはかかる。芝が入ったらかからない。その度合いが違うだけ」。
📺️ 動画④:スイングを変えずにかける初級テク(堀川未来夢)
4本目は堀川未来夢さんの初級編。ランニングアプローチが打てれば、スイングを変えずにスピンを足せるという現実的なアプローチです。
手順は3ステップ。
- 芯よりトウ(先っぽ)寄りに当てる:芯は反発が強く球が飛んでしまう。構えでボールとの距離を少し取るだけで、トウ寄りに当てられる
- グリップの中でフェースを「時計の1時」に開く:ランニングアプローチの構えから、クルッと1時方向へ。大げさに開かない
- クラブヘッドを最後まで遅らせる:リリースせず、ムチの先が最後に来る感覚。ヘッドが先に落ちたらボールは跳ねて終わり
そして遅らせるための条件が「体を回転させ続けること」。ベルトの回転が止まった瞬間にクラブが落ちて、ダフリやシャンクになる——ここはパンチショットやライン出しとまったく同じ理屈です。フェースに芝の汚れがついていたら絶対かからない、という道具チェックも忘れずに。
🏌️ スピンアプローチ習得のステップまとめ
4本の動画のエッセンスを、取り組む順番に並べました。
- 【道具】スピン系ボール+溝の効いたウェッジ+フェースを綺麗に(動画①④):ここを揃えずに練習を始めない
- 【判断】ライを見る目を作る(動画②③):芝が挟まるか挟まらないか。挟まるライでは狙わない
- 【感覚】「乗せる」ミニ練習(動画②):数ヤードで良いので、ボールの軌道をヘッドが追いかける感覚を作る
- 【初級】トウ寄り×1時×ヘッドを遅らせる(動画④):ランニングアプローチの延長でスピンを足す
- 【上級】45度開いて左足体重7割、小さく上げて加速(動画①):憧れの激スピンへ
💰 「乗せる」感覚とタッチを自宅で磨く
石川遼プロの「乗せる」練習も堀川さんの初級テクも、結局はアプローチの繊細なタッチが土台です。自宅で毎日タッチを磨けると、コースでの再現性が変わります。
藤田寛之プロ監修のアプローチ練習用マットなら、狙った距離感とタッチの反復練習が室内でできます。
❓ アプローチのスピンに関するよくある質問
📝 まとめ:条件を見極めて、乗せて、加速する
最後に、4本の動画の要点をもう一度。
- スピンは道具が最優先。スピン系ボール×溝の効いた綺麗なウェッジ(動画①④)
- かかる条件は芝が挟まらないライ×接触時間の長さ。開く・カット・速さは必須ではない(動画②)
- ライを見る目がスピンの実力。挟まるなら狙わない(動画③)
- 初級はトウ寄り×1時×ヘッドを遅らせる、上級は小さく上げて加速(動画①④)
スピンの条件が分かると、「かからない状況でかけようとして大怪我」がなくなり、寄せの選択肢が一気に大人になります。
まずは使っているボールとウェッジの溝、そしてフェースの汚れ——道具のチェックから始めてみてください。









