
「手で上げるな」と言われるけど、じゃあ何で上げればいいの?
こんな悩みに答えます。
この記事では、合計610万回以上再生されている人気テイクバックレッスン動画4本をすべて視聴・分析し、正しい上げ方を「始動のきっかけ→チェックポイント→手で上げない技術→練習法」の順に1記事へ整理しました。
女子プロ河本結選手の「始動ですべて決まる」理論から、片山晋呉プロの「右足首から上げる」まで、テイクバックの迷いがこの1記事で消えます。
- 一番やってはいけないのは手・ヘッドから上げること。始動のきっかけは下半身と体幹
- チェックポイントは腰の高さで「手とヘッドが重なる」(真後ろから見て)
- 腰の高さまではコックも前腕の回転も入れない。左手首の角度をキープしたまま体を回すだけ
- アドレスで右肘を軽く緩めておくと、正しい位置に勝手に上がる
目次
💡 結論:スイングは「最初の30cm」で決まる
4本の動画に共通する大前提から。
シャンクもチーピンもスライスも、その原因の多くはインパクトではなく始動〜腰の高さまでに作られています(河本結プロは「ここで全部決まる」と断言)。
始動でクラブがズレると、トップでもダウンでも「ズレを戻す作業」が必要になり、再現性が消えます。逆に最初の30cmが正しければ、「あとは好きに振っても勝手に戻ってくる」。
そして4人のプロが口を揃えるのが、「手でクラブを操作しない」。重力・遠心力・体の回転で、クラブは勝手に上がるように出来ています。
その「勝手に上がる」状態の作り方を、4本の動画で見ていきましょう。
🔍️ 今回まとめた人気動画4本の比較表
動画名をタップすると、その解説セクションにジャンプできます。
| 動画 | コーチ | 再生回数 | ひとことで言うと | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| ① 始動ですべて決まる | 河本結(女子プロ) | 217万回 | 「手とヘッドが重なる」基準 | チェック基準が欲しい人 |
| ② バックスイングの始動 | 片山晋呉(ツアー31勝) | 172万回 | 右足首から下→上の順で | きっかけが分からない人 |
| ③ 手で上げないテークバック | リュウナンゴルフ | 123万回 | 左手首キープ+左ハンドル | 手上げ癖を直したい人 |
| ④ 迷わない上げ方 | 笹原優美(ゴルファボ) | 101万回 | ヘッドは「右」でなく「上」へ | 球が曲がる人 |
※再生回数は2026年7月時点の数値です。
📺️ 動画①:腰の高さで「手とヘッドが重なる」が合格ライン(河本結)
1本目は河本結プロ。始動の良し悪しを自分で判定できる「基準」をくれる動画です。
ここまでの間は、コックも前腕の回転も一切入れない。手の向きを変えず、体の回転だけで運びます。
そこに持っていくためのコツが具体的です。
- 左の内転筋に力を入れ、右のお尻を下げない:右尻が下がって腰が丸まると腰が回りすぎる。股関節にはまった高い位置なら適度なところで止まり、頭もズレない
- アドレスで右肘を軽く緩めておく:右肘が伸びていると変な位置に上がり、「右肘を引く」動きが必要になってしまう。最初から緩めておけば勝手に正しい位置へ
- 上げるきっかけは「お腹」:左の腹筋を右のお腹に近づけていく感覚。手ではなく体幹で始動する
「ここさえできていれば、あとは好きに動いても絶対に戻ってくる」——試合で戦うプロの実感がこもった一言です。練習法として、ボールを置く代わりにタオルで円(プレーン)を作って振るアイデアも紹介されています。
📺️ 動画②:始動は「右足首」から。下から順にひねり上げる(片山晋呉)
2本目はツアー31勝の片山晋呉プロ。「どこから上げるの?」への究極の答えです。
まず最悪なのが手上げ・ヘッド上げ。クラブが構えたラインの外に上がり、切り返しで上から入って飛ばなくなる——アマチュアが一番やりやすい形です。
片山プロの答えはこれ。
手はまだ低い位置なのに肩がすでに入っていく。手は惰性でトップに運ばれるだけ——「トップは自分で作るものではなく、結果」。
仕上げの意識は「右の脇腹をストレッチする」。これで左肩が自然に深く入り、バックスイングの前半=スイングの土台が完成します。
グリップ(正しい握り方の記事)と同じく、骨格と順番で考える片山理論はとにかく再現性が高いです。
📺️ 動画③:左手首キープ+「左ハンドル」で手上げが消える(リュウナンゴルフ)
3本目はリュウナンゴルフ。「何もしないのにクラブが上がる状態」を3つの技術で作る、理論派の人気動画です。
- 左手首の角度をキープ:アドレス時の左手首の角度が、始動の瞬間に無意識にほどける人が多い。角度を保ったまま体を回すだけで、クラブは勝手に腰の高さまで上がる
- 右腕を左腕より高く保つ+「左ハンドル」:体は右に回るのに、手元は車のハンドルを左に切るイメージ。フェースが勝手に閉じ、シャフトが立ってプレーンに乗る(前腕でフェースを閉じにいくのは逆効果——右肘が止まってシャフトが寝る)
- ショートバックスイング練習:腰〜胸の高さで切り返してすぐ打つ。「思ったより上げなくても、慣性でトップは勝手にできている」ことが体感できる
「窮屈だな、と感じたらそれが正解。その窮屈さが、今までバラバラだった証拠」という締めの言葉は、フォーム矯正すべてに通じます。
📺️ 動画④:ヘッドに加える力は「右」ではなく「上」(笹原優美・ゴルファボ)
4本目は笹原優美プロ。力の方向をひとつ変えるだけの、シンプルで効果の大きい考え方です。
正解は「ヘッドを上に持ち上げる力」を加えたまま、体を右に回すこと。フェースの開閉を使わずに上がるので、曲がりにくいスイングになります。
注意点は手ごと上げないこと。手元は体の近くに保ったまま、「ヘッドだけ」を上に。ダウンスイングでは逆にヘッドを下に落としながら回転すれば、スクエアなインパクトで戻ってきます。
「右に引くとトップが低くなってシャフトクロスの原因にもなる」という指摘は、トップの形に悩む人ほど刺さるはずです。
🏌️ テイクバック矯正の練習ステップまとめ
4本の動画のエッセンスを、練習の順番に並べました。
- 構えの準備(動画①):右肘を軽く緩め、左の内転筋に力、右のお尻を高い位置に。ここまでで半分終わり
- 下から始動する素振り(動画②):右足首→膝→腰の順にひねり、右脇腹のストレッチで上げる。手は惰性
- 腰の高さチェック(動画①③):鏡やスマホで真後ろから撮り、「手とヘッドが重なるか」「左手首の角度が残っているか」を確認
- ショートバックスイング打ち(動画③):腰〜胸の高さで切り返してすぐ打つ。慣性でトップができる感覚を体に入れる
- 「上へ」の意識で仕上げ(動画④):ヘッドを上に持ち上げたまま体を回す。曲がり幅が減っていれば合格
💰 正しい始動を「しなり」で覚えるなら
手上げ癖の矯正に昔から定番なのが、しなる素振りスティックです。
シャフトが柔らかいので、手先で急に上げるとしなりがバラつき、体幹で始動できたときだけスムーズに振れる——正しい始動が「感覚」で分かります。藤田寛之プロおすすめの定番モデルがこちら。
❓ テイクバックに関するよくある質問
📝 まとめ:手で上げるのは今日で終わり
最後に、4本の動画の要点をもう一度。
- 始動のきっかけは下半身(右足首)と体幹(お腹)。手とヘッドからは上げない(動画①②)
- 合格ラインは腰の高さで手とヘッドが重なること。そこまでコックは入れない(動画①)
- 左手首の角度キープ+左ハンドルで、フェースを開かず上げる(動画③)
- ヘッドに加える力は右ではなく上。手元は体の近くに(動画④)
テイクバックはボールに当てる動きではないので、自宅の素振りだけで100%練習できる数少ないパートです。
鏡の前で「手とヘッドが重なる」チェックから始めてみてください。









