
フェードとスライスの違いと、距離が落ちないフェードの打ち方を知りたい…。
こんな悩みに答えます。
この記事では、合計175万回以上再生されている人気フェードボールレッスン動画4本をすべて視聴・分析し、「スライスとの違い→距離が落ちない打ち方→肩の使い方→スライサーの矯正法」の順に1記事へ整理しました。
年間5勝を狙うツアープロ堀川未来夢さんが中井学プロにフェードを習う神回から、女子プロ堀琴音さんの「飛ばないスライスを飛ぶフェードに変える」実戦ドリルまで。フェードは守りの球ではなく、スコアを作る攻めの球だと分かる構成です。
- フェードとスライスの違いは手先ではなく「軌道」。フェードは軽いアウトサイドイン軌道で最後まで振り切った球、スライスは体が止まって手だけ出た球
- 距離が落ちない打ち方の鍵は「右サイド(右肩)を前に出しながら回り続ける」+ボール位置をいつもより中(右)に入れる(中井学プロ)
- 軌道は肩のラインで作る。テイクバックで来た道をダウンスイングでそのまま戻ればフェードになる(矢野東プロ)
- スライサーはクロスハンド素振りでリリース位置を矯正すると、曲がり幅と距離ロスが同時に減る(堀琴音プロ)
💡 結論:フェードとスライスは別物。違いは「振り切っているか」
4本の動画に共通する大前提から。
フェードとは、目標のやや左に飛び出して、右に軽く戻ってくるボール。対してスライスは、右に出てさらに右へ大きく逃げていく球です。芹澤信雄プロが動画で見せるとおり、両者の差は手先の操作ではなく——
スライス=体が止まり、開いたフェースに手だけをぶつけた球。
だから「フェースを開いて」「カットに当てて」という小細工は全部不要。スイングはそのまま、軌道だけをほんの少し左に向けて振り切るのが正解です。
なお、プロの世界では「スコアを出すならフェード」と言われるほど、フェードは計算できる球。曲がり幅が安定し、グリーンで止まりやすいからです。ドローボールの打ち方を先に読んだ方は、ちょうど逆の操作をすることになります。
🔍️ 今回まとめた人気動画4本の比較表
動画名をタップすると、その解説セクションにジャンプできます。
| 動画 | コーチ | 再生回数 | ひとことで言うと | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| ① 飛距離が出るフェード | 中井学×堀川未来夢 | 110万回 | プロがプロに習う「距離の落ちないフェード」 | フェードだと飛ばない人 |
| ② つかまる飛ぶフェードの法則 | 芹澤信雄(UUUM GOLF) | 24万回 | スライスとフェードの違いは軌道だけ | 違いが分からない人 |
| ③ 肩の動きが最重要 | 矢野東(元ツアープロ) | 22万回 | 軌道は肩のラインで決まる | 精度を上げたい人 |
| ④ スライスを飛ぶフェードに | 堀琴音(女子プロ) | 22万回 | クロスハンド素振りで矯正 | スライスに悩む人 |
※再生回数は2026年7月時点の数値です。
📺️ 動画①:距離の落ちないフェードの打ち方(中井学×堀川未来夢)
1本目は必見の神回。ドローヒッターのツアープロ堀川未来夢さんが「フェードだと圧倒的に距離が落ちる」という悩みを中井学プロにぶつけ、その場で「飛ぶフェード」を手に入れる過程が丸ごと見られます。
中井学プロの処方箋は3つ。
- 右サイド(右肩)を前に出しながら回り続ける:ドローは右肩を残して被せるフィニッシュ、フェードは右肩をそのまま前に出していく。体は突っ込まず、開かず、縦に動くイメージ
- ボールをいつもより中(右)に入れる:ドローヒッターはボールを左に置きがち。中に入れれば、ヘッドがストレートからインに抜ける位置でボールを捉え、勝手にカット軌道になる。腕で軌道を作る必要がない
- リリースを遅らせる:ドロー癖の強制リリースを我慢するだけで、つかまりすぎが消える
「腕でカット軌道を作るのではなく、ボールの位置でカット軌道を作る」——この一言が本質です。実践した堀川さんは「めちゃくちゃいい球」を連発し、「これで年間5勝します」と宣言するまでに。
📺️ 動画②:スライスとフェードの違いは「軌道」だけ(芹澤信雄)
2本目は芹澤信雄プロ。「スライスとフェードの違いが分からない」という素朴で核心的な質問に、ガイド棒1本で答えを出します。
まず衝撃の指摘から。多くの人が「スライス」と呼んでいる、フェースを開いてぶつけた右への球は、スライスですらなくただのプッシュアウト。本当のスライスもフェードも、ちゃんと振り切ったスイングの先にあります。
練習法はシンプルの極み。
棒をほんの少し左に向ければカット軌道→フェード。右に向ければインサイドアウト→ドロー。芹澤プロいわく「棒の先が3cm右を向くか左を向くかだけ」。スイングそのものは何も変えません。
見分け方のチェックポイントも明快で、カット軌道はフォローが低くなり、インサイドアウトはフォローが高くなる。さらに「ティーを飛ばさないように打つ」レベルスイング練習で、ぶつけ打ちが消えていきます。
仕上げの一言も金言。「最終的にはフィニッシュの位置と腰の回転スピード。フェードは腰を止めずにそのまま回り続ける」——動画①の中井学理論と完全に一致します。
📺️ 動画③:軌道は「肩のライン」で作る(矢野東)
3本目は元ツアープロ矢野東さん。ドローとフェードの打ち分けを、肩の動き1点に絞って解説します。
- フェード:テイクバックで前傾なりに肩を回したら、ダウンスイングで肩が「来た道をそのまま戻る」。これで軌道はわずかにアウトから下り、フェードになる
- ドロー(比較):ダウンで右肩が背中側に倒れて浮くと、クラブはインから下りてドローやプッシュになる
- プロのドローヒッターとフェードヒッターの違いは、明らかにショルダーの動き。手先ではなく体の回転ベクトルで軌道を操ると精度が段違い
ドローを追い求めた上級者ほど陥る「最後はチーピン」への警告も刺さります。肩がターゲットの右を向いたまま下ろす癖がつくと、つかまりすぎが止まらなくなる——フェードを打ちたいなら、肩のラインを往復させるだけ。
「万能な球筋はない。ドロー向きの体の使い方はドライバーに強くフェアウェイウッドに弱い」という体の特性の話も、球筋選びの参考になります。
📺️ 動画④:飛ばないスライスを飛ぶフェードに変える(堀琴音)
4本目は女子プロ堀琴音さんの4分レッスン。自身がスライスに悩んだ経験から編み出した矯正法で、実戦度は4本イチです。
堀プロの整理では、ドローヒッターとフェードヒッターの違いは「インパクトで手首の角度を変えるかどうか」。フェードはフェースローテーションを抑えたまま、体の回転で運びます。
そして矯正ドリルがこれ。
バックスイング側では左手が右足の前へ、フォロー側では右手が左足の前へ来るイメージで素振りする。バックは上半身の捻転、ダウンは下半身の蹴りで引っ張る。
インパクトで「右手が左足の前」にあれば、リリースが我慢できてスライスにもチーピンにもならない——これが崩れると、早ければプッシュ、蹴りが足りなければ引っかけになる。
堀プロ自身、左に出すだけのフェードでは「スライス幅が大きくなって距離もダウン」していたのが、このドリルで曲がり幅も距離ロスも同時に減ったとのこと。曲げたくないホールでは今もティーショット前にこの素振りをルーティンにしているそうです。
🏌️ フェードボール習得の練習ステップまとめ
4本の動画のエッセンスを、取り組む順番に並べました。
- 【理解】スライスとフェードの違いを体感する(動画②):開いてぶつける球はフェードではない。振り切った先にフェードがある
- 【練習場】ガイド棒を少し左に向けて振り切る(動画②):スタンスはスクエアのまま「棒の先3cm」だけ。フォローが低くなればカット軌道の証拠
- 【軌道】肩のラインを「来た道戻り」させる(動画③):右肩を倒さず、テイクバックの往路をダウンで復路にする
- 【距離】ボールを中に入れて右肩を前に出す(動画①):腕でカットを作らずボール位置で作る。リリースは遅らせる
- 【実戦】クロスハンド素振りをルーティンに(動画④):曲げたくないホールで「右手が左足の前」を確認してから打つ
💰 「振り切る」感覚を作る素振り練習に
芹澤プロも中井学プロも、フェードの生命線は「止まらずに振り切ること」だと繰り返します。ただ、ボールを前にすると当てにいって体が止まるのがアマチュアの性。
しなる素振り棒なら、しなりの戻りを感じながら振り切る感覚とレベルスイングを自宅でも作れます。1日10スイングの習慣に最適です。
❓ フェードボールに関するよくある質問
📝 まとめ:振り切った右曲がりだけがフェードになる
最後に、4本の動画の要点をもう一度。
- フェードとスライスの違いは軌道と「振り切り」。手で開いてぶつけた球はプッシュアウト(動画②)
- 距離を落とさない鍵は右肩を前に出して回り続ける+ボールを中に入れる+リリースを遅らせる(動画①)
- 軌道は肩のラインの「来た道戻り」で作る(動画③)
- 実戦ではクロスハンド素振りをルーティンに。「右手が左足の前」でリリースを我慢(動画④)
フェードが打てるようになると、右ドッグレッグや左OBのホールで安全に攻められるうえ、グリーンを直接止めにいけるようになります。ドローと合わせて両方の球筋を持てば、コースの景色が変わるはず。
まずは次の練習場で、ガイド棒を「3cmだけ左」に向けるところから試してみてください。









