石川遼のクラブセッティング2026|最新14本とミニドライバー・4番アイアンを抜く理由を初心者目線で解説

日本のゴルフ界を長年引っ張ってきた石川遼プロが実際に使っているクラブ(クラブセッティング/WITB)を、2026年の最新情報でまとめました。

2026年の石川遼は、PGAツアー復帰を目指してアメリカの下部ツアー(コーンフェリーツアー)を主戦場にしています。アメリカのコースに合わせて、セッティングにもいくつか変化がありました。

それでも変わらないのが、長いアイアンを入れず、上がりやすいウッド系で埋めているという点。じつはこれ、初心者がいちばん真似すべき部分です。

この記事では14本の内訳を一覧表で紹介しつつ、2026年に変わったところと初心者が学べるポイントをあわせて解説します。

📝 この記事の結論
  • アイアンは5番まで。上の番手はユーティリティウッド2本で埋める
  • コースによってミニドライバーやアイアン型ユーティリティを入れ替える
  • ドライバーもアイアンも、シャフトはあえて「S」(Xではない)
  • パターは長年のエース「プロタイプ PT 09 ix」に戻した

 

ℹ️ スペックはGDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)とみんなのゴルフダイジェストの2026年の取材記事をもとにまとめています(米国下部ツアー「クラブカー選手権」と国内ツアー「中日クラウンズ」の取材時点)。ツアー選手のクラブは大会ごとに変わることがあり、練習日には15本以上持ち込んで試すこともあります。

 

🏌️ 石川遼のクラブセッティング一覧(2026年・14本)

2026年3月、米国下部ツアー「クラブカー選手権」でのセッティングは次のとおりです。

種類 クラブ ロフト シャフト
ドライバー キャロウェイ QUANTUM ◆◆◆ 9度 ツアーAD GC(60g台・S)
フェアウェイウッド キャロウェイ パラダイム Ai スモーク MAX 15度(14度に調整) ツアーAD GC(70g台・X)
ユーティリティウッド キャロウェイ APEX UW(2022年モデル・3番) 19度 ツアーAD UB(X)
ユーティリティウッド キャロウェイ APEX UW(2025年モデル・4番) 23度 ツアーAD UB(X)
アイアン(5番) キャロウェイ APEX MB フォージド(未発売のマッスルバック) - モーダス システム3+ プロトタイプ(S)
アイアン(6〜9番) キャロウェイ APEX MB ツアー - モーダス システム3+ プロトタイプ(S)
ウェッジ(2本) キャロウェイ X フォージド 48・60度 モーダス システム3+ プロトタイプ(S)
ウェッジ(2本) キャロウェイ OPUS SP 52・56度 モーダス システム3+ プロトタイプ(S)
パター オデッセイ プロタイプ PT 09 ix - -
ボール タイトリスト プロV1x - -

※出典:GDO「石川遼の最新セッティング」(2026年3月・クラブカー選手権)。シャフトのメーカー名は省略しています。

 

💡 カテゴリ別の解説と「初心者が学べること」

いちばんの注目:アイアンは5番まで、上はウッド系

石川遼のバッグには4番より長いアイアンが入っていません。代わりにユーティリティウッド(APEX UW)を2本入れています。

本人も「顔の小さなユーティリティには苦手意識がある」と話していて、ウッドとユーティリティの中間の大きさのAPEX UWを、型の違う2本で何年も使い続けています。

  • 長いアイアンはプロでも球が上がりにくい
  • ウッド形状のほうが高く上がって止まる
  • 初心者こそ4番・5番アイアンを抜くべき

 

💡 「ユーティリティウッド(UW)」は、フェアウェイウッドとユーティリティの中間のような形状のクラブです。フェアウェイウッドより短くて扱いやすく、ユーティリティより球が上がりやすいのが特徴です。

 

2026年の新顔:コースで入れ替える「ミニドライバー」と「アイアン型UT」

国内ツアーの中日クラウンズ(練習日)では、14本に加えて次の2本もバッグに入っていました。

  • QUANTUM MINI(ミニドライバー・11.5度):コースによって投入
  • APEX UT(アイアン型ユーティリティ):狭いホールや風が強いとき用

 

ミニドライバーは、ドライバーよりヘッドが小さく、シャフトが短いクラブです。本人は「3番ウッドよりも左に巻く球が出にくく、ミスをしても十分なキャリーが出る」と評価しています(みんなのゴルフダイジェストの取材より)。

つまり、トッププロでも「ティーショット=ドライバー」とは決めていないということ。

  • 狭いホールは曲がりにくいクラブで打つのが正解
  • 初心者ならユーティリティやフェアウェイウッドでのティーショットも立派な作戦
  • 14本の枠の中でコースに合わせて入れ替えるのもプロのやり方

 

ドライバー:QUANTUM ◆◆◆(9度)に戻した

2025年は、球がつかまりやすい大きめヘッドの「X」モデルを使っていましたが、2026年は操作性重視の◆◆◆(トリプルダイヤモンド)に戻しました。

本人いわく、打ちたいのは「少しだけ曲がるドロー」。新しいドライバーは今までで最もドローの幅が小さく、ほぼ真っすぐに近い球になるそうです(GDOの取材より)。

  • ロフト9度はヘッドスピードが速い人向け
  • 初心者は10.5度以上で球を上げるのが正解
  • 同じシリーズでも◆の数でまったく別物になる

 

シャフトは「あえてS」:硬すぎるシャフトを選ばない

意外なのがシャフトの硬さです。トッププロなら一番硬い「X」を使いそうですが、石川遼はドライバーもアイアンも「S」を選んでいます。

下の動画②では、アイアンのシャフトを以前のXから数年前にSへ替えたことや、硬いシャフトだとしならせようとして切り返しを急いでしまう、という話が出てきます。スイングのタイミングをゆったり保つための選択です。

  • シャフトは「硬い=上級者向けで良い」ではない
  • 硬すぎるとしならせようと力んでタイミングが崩れる
  • 初心者は振りやすい重さと硬さを最優先に選ぶ

 

アイアン:APEX MB(マッスルバック)

背面が平らなマッスルバック。5番だけは未発売の新しいマッスルバックを試しています。ヘッドが小さく、操作性を重視したトッププロ向けのモデルです。

  • 操作性は高いが芯を外すと大きく飛距離が落ちる
  • 初心者は真逆のポケットキャビティが正解
  • 「プロと同じアイアン」は初心者には難しすぎる

 

ウェッジ:4本を約4度刻み、アメリカの芝に合わせて入れ替え

ウェッジは4本態勢。52度と56度はOPUS SP、PWの代わりの48度と60度はXフォージドです。

Xフォージドは、ボールが沈みやすいアメリカのやわらかい芝への対策として試しているモデル。ロフトをほぼ4度ずつ空けて、番手ごとの距離がかぶらないようにしています。

  • ウェッジはロフトの間隔をそろえると距離の打ち分けが楽になる
  • 初心者はまず56度を1本から始めれば十分

 

パター:長年のエース「プロタイプ PT 09 ix」に復帰

ここ数年はパターを替えることが多かった石川遼ですが、2026年は数々の優勝を一緒に戦ったL字マレット型のプロタイプ PT 09 ixに戻しました。

理由は「打った瞬間に、まっすぐ行ったか、1ミリ右か左かが一番わかりやすかった」から(GDOの取材より)。ミスの方向がわかるパターを選び直したわけです。

  • パターは「入りそう」より「結果がわかる」ものが練習に効く
  • 高いパターに替えるより手に合う1本を使い続けるほうが安定する

 

📺️ 動画①:石川遼のクラブセッティングを本人が解説

プロの横田真一さんが、石川遼本人と一緒にバッグのクラブを1本ずつ見ていく動画です。本人の言葉でこだわりが聞けます。

⚠️ この動画は2026年より前の撮影で、一部のクラブは上の表(2026年)と違います。考え方を知る参考として見てください。

 

 

 

📺️ 動画②:シャフトを「S」にした理由を本人が語る

2025年の前澤杯の会場で、ゴルフ系YouTubeチャンネルが石川遼のバッグを見せてもらった動画です。シャフトの硬さや、ウェッジの組み方の話が聞けます。

 

 

🛒 石川遼と同じモデルが気になる人へ

アマチュアでも買えるウェッジとミニドライバーは、同じモデルを選べます。

⚠️ 同じクラブを買っても、同じように打てるわけではありません。市販品はシャフトやロフトの選び方がプロと違うので、気になる人はお店で試打してから選んでください。アイアン(マッスルバック)とドライバー(◆◆◆)は上級者向けのため挙げていません。

 

ウェッジ:キャロウェイ OPUS SP

石川遼が52度・56度で使用しているモデル。スピン性能に定評があります。


 

ミニドライバー:キャロウェイ QUANTUM MINI

石川遼がコースによってバッグに入れているミニドライバー(本人は11.5度)。ドライバーのティーショットが苦手な人の「もう1本」の候補になります。市販品はシャフトが本人仕様とは違います。


 

❓ 石川遼のクラブに関するよくある質問

石川遼は2026年、どこで戦っているのですか?
PGAツアーへの復帰を目指して、アメリカの下部ツアー(コーンフェリーツアー)を主戦場にしています。前年末の米ツアー最終予選会を経て、2026年はこのツアーを中心に戦っています。一時帰国して国内ツアーに出ることもあり、クラブはアメリカの芝やコースに合わせて少しずつ調整しています。
なぜ4番アイアンを入れていないのですか?
長い番手はプロでも球が上がりにくく、止まりにくいためです。石川遼はその代わりにユーティリティウッド(APEX UW)を2本入れて、高さと止まりやすさを確保しています。この「難しい長い番手をウッド系に置き換える」という考え方は初心者にもそのまま応用できます。詳しくはユーティリティとフェアウェイウッドの選び方をどうぞ。
ミニドライバーとは何ですか?初心者にも向いていますか?
ドライバーより小さいヘッドと短いシャフトで、曲がりにくさを優先したティーショット用のクラブです。飛距離はドライバーに少し劣りますが、そのぶん芯に当てやすくなります。ドライバーで大きく曲がる人には選択肢になりますが、まずは今あるフェアウェイウッドやユーティリティでティーショットしてみて、それでも欲しいと思ったら試打して決めるのがおすすめです。
石川遼と同じクラブを使えば上手くなりますか?
残念ながらなりません。特にアイアンのAPEX MBはマッスルバックで、芯を外すと大きく飛距離が落ちる上級者向けモデルです。初心者が使うと当たらずに苦手意識だけが残ります。真似すべきはスペックではなく「長い番手を上がりやすいクラブに置き換える」「硬すぎるシャフトを選ばない」という考え方の部分です。
ドライバーの「◆◆◆」とは何ですか?
キャロウェイのツアー向けモデルにつく記号で、操作性を重視したハードなモデルを表します。同じシリーズ名でもダイヤの有無や後ろにつく文字で性格がまったく変わるため、初心者が選ぶ場合はダイヤ表記のない標準モデルや、やさしいMAX系を選ぶのが安全です。選び方はドライバーの選び方で解説しています。
他のプロのセッティングも知りたいです
goltubeでは主要プロのクラブセッティングをまとめています。松山英樹は契約外のクラブも柔軟に使うタイプ、ロリー・マキロイは14本すべて同一ブランド、スコッティ・シェフラーは7番ウッドを採用と、それぞれ考え方が違うので読み比べると面白いです。

 

📝 まとめ:真似すべきは「番手の逃がし方」と「シャフトの選び方」

最後に、この記事の要点をもう一度。

  • アイアンは5番まで。上はユーティリティウッド2本で高さを確保
  • コースに合わせてミニドライバーやアイアン型UTを入れ替える
  • シャフトはあえて「S」で、振りやすさとタイミングを優先
  • パターはミスの方向がわかる長年のエースに戻した
  • アイアンはマッスルバック(初心者は真似NG)

 

トッププロでも難しい番手は上がりやすいクラブに置き換え、硬すぎるシャフトは選んでいません。

長いアイアンが打てないのは、あなたの腕のせいではありません。