
ティーショットが曲がってフェアウェイバンカーに入る——初心者にとって「もう終わった」と感じる場面です。
でも実は、フェアウェイバンカーはグリーン周りのバンカーより打ち方はシンプルです。難しいのは打ち方ではなく、クラブ選びの判断にあります。
この記事では、大叩きを防ぐための番手の選び方と打ち方を、プロの動画とあわせて解説します。
📝 この記事の結論
- 最優先は「バンカーの縁(アゴ)を確実に越える」クラブ選び
- グリーンを狙わずフェアウェイに出すのが正解
- 打ち方はボールを先に、砂は薄く
- 振り回さない。振らずに距離を稼ぐのがコツ
🔄 グリーン周りのバンカーとは「別物」
同じバンカーでも、狙いも打ち方も正反対です。
| 項目 | グリーン周りのバンカー | フェアウェイバンカー |
|---|---|---|
| 目的 | 高く上げて止める | 前に運ぶ |
| 当て方 | 砂を先に打つ(ボールに当てない) | ボールを先に打つ |
| フェース | 開く | 開かない(スクエア) |
| 使うクラブ | サンドウェッジ | 状況で変わる(後述) |
ℹ️ グリーン周りのバンカーの打ち方はバンカーの打ち方で解説しています。この記事とは打ち方が真逆なので、混同しないよう注意してください。
⛳ 最重要:まず「アゴを越えられるか」で決める
フェアウェイバンカーで大叩きする原因は、ほぼこれ一つです。
⚠️ 距離を欲張ってアゴ(バンカーの縁)に当てる——これが最悪のパターンです。ボールはバンカー内に残り、次も同じ状況からになります。
クラブ選びの手順
🎯 この順番で決める
- ①アゴの高さを見る=越えられるロフトか判断
- ②確実に越えるクラブを選ぶ=迷ったらロフトの大きい方
- ③さらに1番手上げる=振らずに打つぶん距離が落ちるため
- アゴが高い → 迷わずウェッジで出すだけ
- アゴが低く平ら → 7番〜9番アイアンで前に運ぶ
- フェアウェイウッドは基本使わない(ソールが砂に潜りやすい)
🏌️ 打ち方の4つのポイント
💡 ボールを先に、砂は薄く
- ①足を軽く埋める=滑り防止。ただし深く埋めすぎない
- ②クラブを短く持つ=足が沈んだ分、体とボールの距離が縮まる
- ③ボールをやや右に置く=手前の砂を叩かないため
- ④下半身を止めて上半身で振る=砂の上で動くとダフる
いちばん大事なのは「振らないこと」
フェアウェイバンカーでは飛ばそうと振るほど失敗します。
- 足場が不安定なのでフルスイングは軸がぶれる
- 手前を叩けば(ダフれば)ほとんど飛ばない
- 7割の力で確実にボールから当てる方が結果的に飛ぶ
📺️ 動画①:フェアウェイバンカーの基本
「振らずに距離を稼ぐ」という考え方と、手前を叩かないための構え方を解説しています。
⏱️ 動画の見どころ(タップでジャンプ)
📺️ 動画②:アゴを越えられる番手を選ぶ
プロコーチの中井学さんが、クラブ選びの判断基準を解説しています。この記事の最重要ポイントです。
⏱️ 動画の見どころ(タップでジャンプ)
📺️ 動画③:とにかくフェアウェイに出す
「グリーンを狙わずフェアウェイに出す」という条件で実演しています。100切りを目指す人はこの考え方が有効です。
⏱️ 動画の見どころ(タップでジャンプ)
❓ フェアウェイバンカーでよくある質問
フェアウェイウッドは使えますか?
基本的におすすめしません。フェアウェイウッドはソールが広く、砂に潜りやすいためです。またシャフトが長いぶん不安定な足場ではミスが出やすくなります。距離を出したい場合でも、アイアンやユーティリティで確実に前へ運ぶほうがスコアはまとまります。クラブの特性はユーティリティとフェアウェイウッドの選び方を参考にしてください。
砂に足を埋めたほうがいいですか?
滑り止めのため軽く埋める程度にしてください。深く埋めると体が沈み、その分だけボールが遠くなって手前を叩きやすくなります。足を埋めたら、その沈んだ分クラブを短く持って調整するのがポイントです。
グリーン周りのバンカーと同じ打ち方ではダメですか?
まったく別物です。グリーン周りは砂を先に打って(ボールに直接当てずに)高く上げますが、フェアウェイバンカーはボールを先に打って前に運びます。同じつもりで砂から入れると、まったく飛ばずバンカー内に残ります。グリーン周りの打ち方はバンカーの打ち方をご覧ください。
アゴが高くて越えられそうにないときは?
距離を捨てて、横や後ろに出すことも立派な選択です。無理に前へ出そうとしてアゴに当てると、同じ場所からもう一度打つことになり、大叩きに直結します。「1打で確実に出す」を最優先にしてください。判断の考え方はコースマネジメント入門で解説しています。
📝 まとめ:狙うのはグリーンではなくフェアウェイ
最後に、この記事の要点をもう一度。
- 最優先はアゴを確実に越えるクラブ選び
- 迷ったらロフトの大きいクラブ
- 打ち方はボールを先に、砂は薄く
- 7割の力で振る。振り回さない
フェアウェイバンカーは「出せれば成功」の場面です。
1打で脱出できれば、そのホールはまだ十分立て直せます。









